2011年9月19日月曜日

横浜三塔スケッチ


港町横浜の最大のシンボルはこの横浜三塔だろう。キング、クィーン、ジャックの愛称でも知られる。
昔は、よく沖合の船から眺めることができたというが、今ではビルに埋もれてしまっている。

「横浜三塔物語」とはこの3つの塔を一望できるスポットを全て巡ると望みが叶うという「伝説」。三塔が見えにくくなったのは、ビルが建て込んできたのは最近の話なのだろうから、最近無理やり(?)作られた「都市伝説」か。

さすが、観光名所だけあって、スケッチをしている人もたくさん見かける。三塔はそれぞれその名の通り特色があって絵のモチーフとしては、一番とっつきやすいものだ。どう描いても「絵」になってしまう。
でも、このモチーフはSMサイズあたりでは無理があり、F4は必要だろう。こういうものほどサッと描く技術をみにつけられないものか。

タワーではないが、神奈川県立歴史博物館(旧横浜正金銀行本店)もドームが立派な建物だ。
三塔と合わせて並べてみると、タイル、レンガ、花崗岩とそれぞれ特色があって面白い。

キングの塔(神奈川県庁) SMサイズ

キングの塔(神奈川県庁)  F4サイズ

クィーンの塔(横浜税関)  SMサイズ

クィーンの塔(横浜税関)  F3サイズ

ジャックの塔(横浜開港記念館)  F4サイズ

神奈川県立歴史博物館(旧横浜正金銀行本店)  SMサイズ
 
神奈川県立歴史博物館(旧横浜正金銀行本店)  F3サイズ
 今年8月から11月まで、横浜ではトリエンナーレが開かれている。3年に一度の現代美術の展覧会だが、今年は、横浜美術館と以前紹介したことのあるバンカートスタジオNYK(旧日本郵船倉庫)が主会場だ。ヨコハマ創造都市センター(旧第一銀行横浜支店)、黄金町スタジオなどでも行われる。
もう少し涼しくなったら覗いてくることにしよう。

ヨコハマ創造都市センター(旧第一銀行横浜支店)  F3サイズ

2011年9月4日日曜日

オールドレンズの母艦変更

オールドレンズの母艦を変更した。今までカメラの上位機種にあたる。
オールドレンズには最新のデジカメ機能は必要ない。ただし、マニュアルフォーカスのための見やすいファインダと確実な露出設定機能(AE機能)が欲しい。

今のデジカメのファインダは構図を決めるためだけのものなので、銀塩カメラに比べるとかなり小さい。
実は電子ファインダに相当心を動かされていた。ソニーα55のファインダを覗いてみてからだ。
電子ファインダー自体は RICHO GX200 で経験済みであったので抵抗感は無いのだが、画角の関係で撮像素子は最低APS-C以上の物が欲しい。フォーサーズ規格は考慮外であった。ソニーα55はAPS-Cであることに加え、非常に見やすい電子ファインダを備えている。視野率100%は銀塩カメラ以上だし、画像も容易に拡大可能でピント合わせがしやすく、グリッド線も表示できるので水平垂直の確認も楽だ。電子ファインダーのメリットを十二分に活かしたものと言ってよい。
しかし、どうせ電子ファインダにするのならば、ミラーレスとしてM42だけでなくもっと他のオールドレンズを楽しみたい、と思っていたら、RICHO GXR MOUNT A12 が出た。なんと、ライカMマウントレンズ専用のデジタル一眼だ。デジカメでオールドレンズを楽しむ風潮はここまできたのか。これにも相当心を動かされた。ライカ等往年のレンジファインダのレンズもほとんど使える。マウントを揃えればM42も可能だ。
そう思っていたら、今度はソニーからNEX-7が出るという。NEXシリーズはAPS-Cサイズのミラーレス一眼であり、オールドレンズの母艦として人気があったものだが、マニュアル設定が今ひとつ使いにくそうで心を動かされなかった。今度のものはダイヤル3つも付いて設定が容易そうだ。

うーん、どうしよう、と思っていたことが今回のアップグレードにつながった。電子ファインダの可能性は今後ますます大きくなると思うが、その前に従来の「一眼レフ(レフレックス)」を追求してみよう。



以前持っていた銀塩カメラ(Nikon FE)のファインダ倍率は、視野率93%倍率0.86倍である。大きくて見やすいファインダであった。
アップグレードした機種はペンタプリズムを使用しており、視野率95%、倍率0.95に相当する。しかし、倍率を銀塩カメラと比較するときは1/1.5としなければならない(APS-Cの大きさは35mmフィルムの1/1.5)。拡大アイカップ(1.18倍)を使用してかろうじて銀塩カメラの大きさとなる。

0.95÷1.5×1.18=0.747 (拡大アイカップを使用してファインダ倍率0.747倍に相当)

今までの機種もペンタミラー方式にしては他のメーカと比べて大きなものであった(拡大アイカップを使用して0.67倍(35mm換算))。これに比べ約1割大きくなった。しかし、銀塩カメラよりはまだ1割ほど小さい。数字的には大したことはないが、実感としてはずいぶん大きくなった。デジカメ一眼でプリズムを使ったものはおそらくここまでであろう。

フォーカシングスクリーンもマニュアル用に交換した。
前回のものは焦点工房(ヤフーオークションから購入可能、中国製)のものだ。同様な改造スクリーンを販売しているところは他にアメリカの Katz Eye Optics が有名であるが、今回は、

http://www.focusingscreen.com/

から購入した。あまり情報のないところであったが、送られてきた製品の梱包は完璧。Web上に交換方法等も詳しく載せられており、そのための付属品も充実していて全く問題なかった。CANON Ec-A を改造したものということだ。Web上を巡っているとどこの国のサイトだかにわかにはわからないことがあるが、ここはどうやら中国ではなく台湾製らしい。

前回(水平スプリット+マイクロプリズム)
今回(マイクロプリズム+グリッド)
前回は水平スプリットタイプ(ミノルタX-700用を改造)であったが、今回はマイクロプリズムタイプのものとした。水平スプリットは、暗いところで撮るときに焦点をあわせる部分も暗くなって、ピントを合わせにくかった(当然、真っ暗なところではピント合わせはできない。これはオートフォーカスにしても同じ)。好みの問題であろうが、自分にはマイクロプリズム方式のほうが合わせやすい感じがする。
ピントが合うときはそれまでギザギザしていた像が一瞬にしてピッタっと決まる。そしてその瞬間ピピっと合焦ランプが点灯する。実に気持ちが良い。

ファインダ内の様子;丸の中がマイクロプリズム(焦点があってないときはギザギザ)
ピント合わせのテストをしてみたが、調整の必要もなくぴったりであった(調整用のシートも付属していた)。

焦点合わせのテスト(「3年のデフレ脱却期間」部分に焦点を合わせたつもり)smc PENTAX-A 50/1.4

これでしばらくペンタプリズムファインダーを堪能して、それから電子ファインダーに移ることとしよう。


smc PENTAX-A 50/1.4

smc PENTAX-A 50/1.4

smc PENTAX-A 50/1.4

smc PENTAX-A 50/1.4

smc PENTAX-A 50/1.4

smc PENTAX-A 50/1.4

smc PENTAX-A 50/1.4

smc PENTAX-A 50/1.4

smc PENTAX-A 50/1.4

smc PENTAX-A 50/1.4

smc PENTAX-A 50/1.4

smc PENTAX-A 50/1.4

smc PENTAX-A 50/1.4

動きのあるものも合わせやすくなった。(Carl Zeiss Jena PANCOLAR 50/1.8)

暗いところでのピント合わせ。(smc PENTAX-A 50/1.4)

smc PENTAX-A 50/1.4