2011年5月22日日曜日

Aレンズ再び

PENTAX-A 28/2.8 に続いて、PENTAX-A 50/1.4 も購入してしまった。困ったものである。M42のみならず、Kマウントのオールドレンズにおいても沼にはまりつつある。オールドレンズはレアなものでなければ1万円前後で入手可能だ。気軽に買って試してみることができる。

ぴん(猫の名前)はいつでも文句言わずモデルをしてくれる。新しいレンズが来たときの格好の被写体だ。







Kマウントレンズも28mm、35mm、50mm、100mm、135mmと一通りのラインナップが揃った。
出かけるときは、2,3本のレンズを持っていくが、M42とKマウントいずれかの選択が可能となった。

M42からKマウントに切り替えるときはアダプターをいちいち外さないといけないので、屋外の撮影場所でやるには面倒だ。

接写リングも試してみた。Kマウントだと接写リングの取り付けも楽だ。PENTAXのカメラの場合M42の接写リングは光が洩れると聞いていたので、Kマウントのものにしていたのだ。
M42で接写リングを付ける場合には、一度アダプターをはずしてから接写リングを取り付け、それにさらにアダプターを取り付けなければならなかった。








Kマウントのレンズは開放測光によるピントの合わせやすさが魅力だ。M42だと実絞り測光にならざるを得ない。
AE(自動露出)も便利なものだが、評価はもう少し先にしよう。暗い所では明るめに写る傾向にある。AEにしても(当然のことながら)万能ではない。もっともこれは自分が暗めの露出が好みのせいでもある。





2011年5月15日日曜日

AレンズとAE機構

PENTAX-Aレンズを手に入れた。現行のKマウントの内、オートフォーカス化される直前のレンズである。

smc PTNTAX-A 28/2.8

最近ずっと購入の機会を窺っていたものだ。
Kマウントでは、すでにKレンズ(SMC PENTAX)やMレンズ(smc PENTAX-M)などいくつか持っているが、Aレンズは初めてである(smc PENTAX-A 28/2.8)。

PENTAXの新旧レンズ(左よりSレンズ(M42)、Mレンズ、Aレンズ

M42マウントが廃れた原因は、ねじ込み式の制約上、カメラのAE(自動露出)化に対応できなかったことだ。絞り連動ピンはあるが、絞り情報をカメラ側に伝達する機構がなかった。

Super-Takumar 55/1.8
 Sレンズ(M42)。右に絞り連動ピン 左にマニュアルオートの切り替えレバーが見える
中には電気接点で絞り情報を伝達する方式も出てきたが、あくまで拡張機能であり、規格化されていたわけではない。所有しているレンズの中では Pancolar がそうだ。これは PRAKTICA 用のレンズのようだが、ねじ込み式なので接点がずれやすい。カメラ側には幅広い接点が用意されていたそうだ。

Carl Zeiss Jena Pancolar 50/1.8
M42レンズ。右に電気接点が3か所。ねじ込み式の誤差吸収のため間隔が開いている。

これを改良したのものがバヨネット式なのだが、残念ながらM42のように世界標準というべきマウントはできなかった。技術革新の肝のところだから各社規格の公開をしなかったのだ(ただしKマウントは当初特許公開したおかげで、リコー、チノンなどペンタックス以外のKマウントレンズが存在する)。

smc PENTAX-M 35/2
Mレンズ。レンズ左に絞り制御レバー、右に絞り伝達レバーが見える。

Kマウントは、機械的な方式で絞り制御機構と絞り伝達機構を備えている。だから開放測光が可能なのだが、Aレンズはそれに加えて電子接点を持ち、完全なAE制御が可能となっている。

Sレンズ(M42レンズ)やMレンズはマニュアルモードか絞り優先モード(説明書によると、絞り優先の場合は露出誤差を生じることがあるとのこと)しか使えないが、Aレンズではその他、シャッター優先モードやプログラムモードが使える。

smc PENTAX-A 28/2.8
Aレンズ。機械式の絞り機構に加えて左に電子接点が見える。

smc PENTAX-A 28/2.8
AE機構を利用するには絞りリングをAにセットする。つまり絞りもカメラ側で制御するということだ。

smc PENTAX-DA 18-55/3.5-5.6
デジタル専用レンズ。Kマウントは踏襲したが、電子接点が大幅に増えている。絞りリングはもはや無い。

使ってみて、まず感じたのが開放測光によるピントの合わせやすさはもとより(これはKレンズ、Mレンズでも実現できる)、露出のブレが少ないことだ。

モニタで確認して、露出が合っていないときには補正をかけて再撮影するのだが(それが気軽にできるのがデジタルの良いところ)、その割合が極端に少なくなった。
使用説明書によると、Aレンズでは多分割測光も可能とのこと。Sレンズ、Mレンズでは中央重点測光、またはスポット測光しかできない。
つまり、Aレンズでは多分割測光、Mレンズ、Sレンズでは中央重点測光で撮影していたことになる。

多分割測光は、測光結果をコンピュータ処理して露出を決定する。
最新の多分割測光ではカメラにお任せしたほうが間違いが少ないということだろう(もちろんカメラの腕によることなのだろうが)。フォーカシングにしても、最新の機械は人間の眼を遙かに凌駕しているとのことである

難しい色だが、紫が鮮やかに表現できた。

鎌倉妙隆寺。この難しい露出設定も一発で決まる。

鎌倉頼朝の墓近郊にて

鎌倉荏柄天神社

鎌倉荏柄天神社鳥居

鎌倉鎌倉宮

鎌倉鎌倉宮近郊にて

鎌倉八幡宮

楽しみのためのカメラとして、マニュアルフォーカスは譲れないのだが、露出に関してはAEの素晴らしさを堪能した次第。

どうやらAレンズも一揃い買い揃えることになりそうで、恐ろしい。

横浜東戸塚

2011年5月8日日曜日

黄金町と絞りのことなど

PEXTAXカメラのマウントは、Sマウント(M42マウント)と現行のKマウントに大別される。
KマウントはAF化された現在でもそのまま変更なく現在に至っている。他メーカーがオートフォーカス化にあたってマウントを変更したのとは大きな違いだ。

今日持ち出したのは、M42ではなくKマウントの smc PENTAX-M 35/2 である。
AE-Lボタンを使うと瞬間実絞り測光をしてくれる。あらかじめ絞り値を絞って設定しておいても、開放状態でピント合わせができるので、非常にピント合わせがしやすい。AE-Lボタンを押したとき初めて、絞り込み状態で測光し、すぐ開放に戻してくれる。フォーカシングのみに気を使えばよいので使い勝手がよい。
まあ、カメラの歴史をたどれば、手動絞り→ プリセット絞り → 半自動絞り → 完全自動絞り となっていったことを考えれば当然でもあるが。

M42も絞り連動ピンがあるので、ボディ側で対応できさえすれば、同様のことが可能なはずだが、M42対応のデジタルカメラなぞは存在しない。

PENTAXのレンズには、シャッター優先やプログラムAEも可能な PENTAX-A シリーズがあるが、今回はその使い心地のシミュレーションも兼ねてMレンズを持ち出した。

黄金スタジオ(かつての「飾り窓」のオマージュ、ではないですよね)
横浜黄金町は、かつて日本の飾り窓とも呼ばれた青線地帯、そして麻薬取引のメッカとして有名であったようだが(よくは知らない)、住民の浄化運動などによりそれらが一掃されたのが約5年前。その跡地をアートの力で再生させようというのが、「黄金町バザール」である。



空いた店舗を借り上げ、それをアーチストの制作拠点として貸し出すようなこともしている。


この入口が続く構造も「飾り窓」のなごり

ブログ主の好みとしては、廃墟系、ごちゃごちゃ系なのだが、それを期待していくとよい意味で裏切られることになる。

かつての名残りを感じさせる通り



これはアートではありません。

日の出スタジオ
まだまだ、人通りは少なく長期的な取り組みが必要だろうが、桜や川面など大岡川のリバーサイドとしての魅力と一体化できれば、魅力的な街になっていくだろう。

日の出スタジオ

黄金スタジオ内のカフェ「視聴室その2」

黄金スタジオ内部(なぜか生活感漂う)

夜の黄金スタジオ

夜になるとかつての雰囲気が?

もちろん、今はそういうお店は一軒もありません。