横浜でアートといえばトリエンナーレが有名であるが、歴史的建造物を活用した取り組みも活発だ。
横浜は港町だけあって近代建築の宝庫だ。消え行く運命にあるこれらの建物に新しい生命を吹き込んで都市としての活力として利用する試みもいくつかなされてきた。赤レンガ倉庫がその最大の成功例だ。
その近くの北仲通りでは現在再開発がおこなわれている。以前スケッチに書いた「旧帝蚕倉庫事務所」がどうなるか気にかかるところであるが、どうやら保存されるようである。
今日はやっと桜も満開となった。先週の日曜日はまだ冬の最中といった感じの寒い一日であったが、関内までスケッチに出かけた。
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みなとみらい線の馬車道駅が出発点(RICOH GX200) |
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馬車道駅構内 すでにレトロ (RICOH GX200) |
馬車道に建つ旧富士銀行は東京藝術大学キャンパスとなっており、その近くの旧第一銀行横浜支店は、ヨコハマ創造都市センターとして、活用されている。
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旧富士銀行横浜支店:現在は東京藝大キャンパス (RICOH GX200) |
そこからほど近いところに本町ビル(旧帝国火災横浜支店)がある。有名なものではないがニューヨークのアパートを彷彿とさせる趣のあるビルだ。
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本町ビル (旧帝国火災横浜支店) (RICOH GX200) |
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本町ビル全景 外部階段がレトロ (RICOH GX200) |
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本町ビルスケッチ 本日1枚目 |
日本郵船の建物自体も由緒あるものだが、その一角が博物館になっている。「船→建築」展をやっ
ていたので入ってみた。20世紀の巨匠コルビジェの建物が、これほど船そっくりだったとは!時代の最先端の大型汽船へのあこがれが垣間見える。
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日本郵船歴史博物館 (RICOH GX200) |
下のスケッチは休憩室でお茶を飲みながら描いたもの。
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日本郵船歴史博物館 |
旧第一銀行で活動していたバンカート(BANK_ART)は、日本郵船の倉庫に移った。2008年横浜トリエンナーレの会場にもなり、立地的にも最高の場所で期待できる。
倉庫の大空間が贅沢だ。独特の無梁板構造(マッシュルーム構造;梁がないのですっきり)の柱も美しい。
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BankArt Studio NYK 内部 :無梁板構造の柱が美しい(R(ICOH GX200) |
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BankArt Studio NYK: 内部展示スペース (R(ICOH GX200) |
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BankArt Studio NYK 内部 :アート書籍がいっぱい (R(ICOH GX200) |
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BankArt Studio NYK (R(ICOH GX200) |
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BankArt Studio NYK :対岸は横浜赤レンガ倉庫 (R(ICOH GX200) |
日本大通りに面する横浜情報文化センターは、旧横浜商工奨励館をリニューアルしたもの。玄関部分が保存されている。アールデコ風の美しい意匠だ。
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旧横浜商工会議所玄関ホール (RICOH GX200) |
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旧横浜商工奨励館:階段ホール (RICOH GX200) |
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旧横浜商工奨励館:2階階段ホール (RICOH GX200)
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近くの三井物産横浜支店のビルは遠藤於菟の設計。北仲通りの「帝蚕倉庫」と同じ設計者だ。柱の感じが似ている。
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三井物産横浜支店 (RICOH GX200) |
そろそろ休憩しようと、旧財務局の歴史的建物を活用したZAIMU(これもアートの拠点;バーが併設されていた)に行ったが、残念ながら閉まっていた。4月から閉館となったようである。
しょうがないので、近くのオープンテラスのあるパン屋さんに陣取ってスケッチすることにした。もちろん、ワインを飲みながら(休んでいる時しか描かないのね)。
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ワインを飲みながらスケッチ |
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芽吹く寸前の木々 本日3枚目 |
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