今年は寒さがいつまでも続き、例年ではいくら寒くても4月1日には咲く桜が一週間遅れとなった。
4月10日は折しも選挙の日であるが、投票ついでに近所の桜を見て回ることにした。
今日のお供は Flektogon 35/2.8。スナップショットには一番使いやすい。いざとなればマクロレンズとして使えるのも心強い。
デジカメ一眼の撮像素子はAPS-Cと呼ばれるサイズが標準となっているが、35mmフィルムの約1/2の大きさしかない。つまり昔のハーフサイズのカメラで撮っているようなのものだ。
この場合、35mmに比べ画角が1.5倍相当になる。つまり、焦点距離35mmのレンズの場合、35×1.5=52.5mmとなりほぼ標準レンズに該当する。
オールドレンズを使う場合にはこの画角の違いが一番ネックとなる。レンズの特性を生かそうとすれば、35mmフィルムと同じ大きさのフルサイズモデルとする必要があるが、あの大きさ重さには閉口してしまう。
それでなくてもデジカメは強力なバッテリーや電子基板が必要となるので大きくなりがちだ。もっと小さく小型で35mmレンズがそのまま使えるものが出てこないものか。ミラーレスなら実現できそうだが、光学式ファインダーは諦めざるを得なくなる。ファインダーは電子式でよいとしても、シャッター音がほとんどしなくなるのは嫌だ。でも出ないだろうなあ、フルサイズのミラーレス機なんて。
横浜らしく周辺にはまだ斜面林が多く残っている。多くは山桜で、いつもであればソメイヨシノより一足先に咲くのだが、今年は一緒になって咲いている。
里山の風情が残る一角の桜。これはソメイヨシノだ。
桜は撮るのに難しい花だ。微妙な淡いピンク色。明るさを出すために露出はオーバー気味にするのが定石だが、それでは空の青さが飛んでしまう。空の青さを出すには露出は絞り気味とする必要があるのだが、その兼ね合いが難しい。
人間の目はカメラよりはるかにダイナミックレンジが大きいのである。最新機種のデジカメでは露出を変えた複数枚の画像を自動合成してレンジを広げてくれるものがあるという。便利なものだが、どうも触手は動かない。
近くの「市民の森」の桜。「市民」といってもご近所の人しか来ない。ゆったりと花見を楽しむには一番だ。
空の青さと桜の華やかさが両立できたと思ったのだがどうだろう。
0 件のコメント:
コメントを投稿