2011年8月28日日曜日

スケッチ道具の見直し その1

スケッチ(素描)は素早さが勝負だと思う。
どんなに良いスケッチでも時間をかけて描いたのでは意味が無い。ましてや写真を見ながら描くなどというのはスケッチではない。

その場所で感じたことを2次元の紙に写し取ることがスケッチだ。
スケッチ(素描)が別の作品の下書き、あるいは習作として書かれることもあるが、そういう場合でもそれ自体が充分完成品としてみられる場合も多い。少なくとも自分のスケッチはすべて描き終わった時点で完成品である(というか、もう一度別の作品に描き直そうという根性がない)。

以前はスケッチに行く時にはスケッチ道具しか持って行かなかったが、最近は一眼レフもよく一緒に持ち歩くようになった。逆に、写真を撮りに出かけているときにも絵を描きたい。交換レンズも持って行こうとするとかなりの重さとなる。一眼レフと水彩道具を一緒に持ち歩けるように、スケッチ道具の軽量化を検討することにした。

軽量化のため椅子は持ち歩かず、立ったまま描くこととする。出来ればスケッチブックとパレットは片手で持てる大きさとしたい。

その場で描くスケッチとして、どんな大きさの紙に描くかは重要な問題だ。まずは、スケッチブックの大きさを決めよう。通常はF3~F4をよく使う。小さいものでは、はがきサイズまでのものも使ったことがあるが、さすがにすべてその大きさとすると少々物足りない。今回はもう少し大きなSMサイズを使ってみることにした。

水彩スケッチでは間(白い部分)のとり方が大切だ。描くものと紙の大きさによって間が決まる。それと下絵の線の太さ。このバランスで絵が決まると入ってよい。

今回はそれを見るための習作に近いスケッチである。
下絵には主に以前このブログで紹介した「DERWENT DRAWING」を使用、それにいくつか実験的に新しい道具を試してみた。

横浜創造都市センター(旧第一銀行横浜支店)ホール照明
DERWENT DRAWING使用

横浜創造都市センター(旧第一銀行横浜支店)入り口飾り
DERWENT DRAWING使用。

大岡川河口付近:少し窮屈?F3が適切かも。
DERWENT DRAWING使用。一部ダーマトグラフ。
大岡川河口付近:最初サインペンで描き始めたがまとまらず途中からDERWENT DRAWING使用。
サインペンの場合はもう少し小さい紙のほうが良い?
ダーマトグラフおよび筆ペン(淡墨色)使用
DERWENT DRAWING使用:ちょうど良い大きさ?

DERWENT DRAWING使用

DERWENT DRAWING使用

2011年8月7日日曜日

横浜関帝廟

中華街は、何度行っても方向感覚が狂ってしまう。知っているつもりでいても「あれ?この店はこんなところにあったっけ?」ということになる。こういう迷宮感覚がまたこの街の魅力のひとつだ。このっ原因は、中華街全体が周囲の街路に比べて45゜傾いていることによる。中華街の街路は正確に東西南北の方位軸に合っているし、入り口には各方位を守る守護神を祭った牌楼(東=青竜神、南=朱雀神、西=白虎神、北=玄武神)が建ってっていることから、中華街用に特別に区画したと思われがちであるが、そうではないらしい。

中華街善隣門(中央門) ;ここから街路の軸線は45°曲がる  (Carl Zeiss Jena PANCOLAR 50/1.8)


ここは、かつては山手から伸びる横浜の砂州の付け根部分にあたり、まずここから新田開発(横浜新田)が行われたため、斜めに田んぼの畦道が取り付く形となった。その後周りの埋め立てが進んだが、その他は元の砂州の軸線を元にしたので、横浜新田の部分だけ斜めの軸線が残ったというわけだ。

以前にブログで掲げた外国人居留時代の模型を見るとよく分かる。元々の地形が①、横浜新田部分は②(現在の中華街)、その後③を埋立て、外国人居留地が造成されていった。

@ 横浜開港資料館 ;説明線はブログ主による


中華街では7月終わりに関帝誕が開かれた。関帝とは三国志に出てくる関羽のことであるが、中国では商売繁盛の神様として篤く信仰されているらしい。特に海外に渡った華僑により世界中に関帝廟が建てられている。

関帝廟前でパレードの始まりを待つ人々 (RICOH GX200)」

関帝廟  (Carl Zeiss Jena PANCOLAR 50/1.8)


今年は関帝廟が横浜中華街にできて150周年という記念のお祭りであり、例年にない規模で行われた。関帝の分身を載せたみこしが中華街の外に出るのは実に100年ぶりとのことである。特に3mを超すと思われる「将軍」達の人形は台湾から持って来たものだという。
爆竹が鳴り響く中、パレードはかなり長く続いた。お店の中で料理に舌づつみを打ちながら、時々通りに出ては店員さんと一緒になって「すごいすごい」と楽しめました。

パレードがやってきた;奥に見えるのは天長門  (Carl Zeiss Jena PANCOLAR 50/1.8)


顔の片面だけお化粧  (Carl Zeiss Jena PANCOLAR 50/1.8)

台湾から来た巨人将軍達  (Carl Zeiss Jena PANCOLAR 50/1.8)

(Carl Zeiss Jena PANCOLAR 50/1.8)

(Carl Zeiss Jena PANCOLAR 50/1.8)

爆竹が鳴る中を行進   (Carl Zeiss Jena PANCOLAR 50/1.8)

(Carl Zeiss Jena PANCOLAR 50/1.8)

(Carl Zeiss Jena PANCOLAR 50/1.8)

(Carl Zeiss Jena PANCOLAR 50/1.8)

(Carl Zeiss Jena PANCOLAR 50/1.8)

(Carl Zeiss Jena PANCOLAR 50/1.8)

(Carl Zeiss Jena PANCOLAR 50/1.8)

(Carl Zeiss Jena PANCOLAR 50/1.8)

(Carl Zeiss Jena PANCOLAR 50/1.8)

(Carl Zeiss Jena PANCOLAR 50/1.8)

媽祖は航海の神様  (Carl Zeiss Jena PANCOLAR 50/1.8)

馬にまたがった関帝   (Carl Zeiss Jena PANCOLAR 50/1.8)

関帝を乗せた神輿 (Carl Zeiss Jena PANCOLAR 50/1.8)

夕刻の関帝廟  (Carl Zeiss Jena PANCOLAR 50/1.8)

横浜のお祭りおじさんも登場。横浜だけかと思ったら最近では渋谷などにも出没しているという。しかし、いったいどうやって渋谷まで行くのだろう。自転車で行くわけにも行かないし。
「耳の金魚は大丈夫なんですか」とお聞きしたら、「金魚にとってはキンギョ迷惑」と即答が帰ってきた。
今年76歳とのこと。元気なおじさんである。

(その後、おじさんの名前が判明した。宮間英次郎氏。アウトサイダーアーティストだそうである(Wikipediaに掲載)。)

(Carl Zeiss Jena PANCOLAR 50/1.8)

(Carl Zeiss Jena PANCOLAR 50/1.8)

(Carl Zeiss Jena PANCOLAR 50/1.8)

(Carl Zeiss Jena PANCOLAR 50/1.8)

こちらは媽祖廟   (Carl Zeiss Jena PANCOLAR 50/1.8)

媽祖廟近く パンダの口からドライミストが  (Carl Zeiss Jena PANCOLAR 50/1.8)

同じ場所で露出を絞るとこうなる。(Carl Zeiss Jena PANCOLAR 50/1.8)