広角が使えるRICOHのデジカメを愛用しているのだが、どうも背面の液晶を覗きこんで撮るスタイルがなじめない。オプションで液晶ファインダーがあるので試してみると、これが心地よい。RICOH GX200は、ちょっとした高級デジカメでいろいろな設定が可能であるが、背面液晶の時はほとんどプリセットで使用していた。ファインダーを覗くようになってから、絞りを変えるなどいろいろ試して撮るようになった。液晶とはいえ非常に高精細で十分使用に耐えられる。やはり、カメラはファインダーを覗かなきゃ、などとオールド人間は思ってしまう。
RICOH GX200+液晶ビューファインダー |
ファインダーで覗いて撮るようになったら、次はピント合わせをしたくなった。
「男の子」はなんでも回るものに興味を示す。三つ子の魂はそう簡単には消えないのである。
ピント合わせといったら、一眼レフだ。
今は使っていないNIKONのカメラを棚の奥底から取り出してみると、なにやらしっとりと手になじむ感覚がよみがえり、シャッター音まで懐かしい。
しかし、いまさら銀塩カメラをやるとなったら莫大な費用がかかると思われた。これ一本の趣味ではないので、そこそこに抑えたい。
とすると、持っているNIKONのレンズにデジカメ一眼が取り付けられないか、と思い付き調べ始めたのが去年のお正月である。
PENTAXのデジカメにオールドレンズを取り付けるためのアダプタ |
いろいろ調べていくと、残念ながらNIKONのデジカメにオールドレンズを取り付けるのは、なかなか制約があるらしい。フォーカスはマニュアルでやるにしても、測光できなければハードルはかなり高くなる。
その点、PENTAXのカメラが一番親和性が良いらしい。マウントアダプターを使えばマニュアルレンズも使用でき、簡易測光モードもあるようだ。また、PENTAXの旧マウントはM42規格であり、これは Carl Zeiss はじめ世界中に莫大な資産が眠っているらしい。
オールド人間としてはZeissには弱いのである。あこがれのレンズが手軽に手に入るとなればいてもたってもいられない。
幸い、デジ一といっても最新版でなければ中古でかなりお安く手に入るらしい。デジタル製品は値下がりが激しい。こちらはオールドレンズを使うのが目的なので最新機能は必要ない。入門編としてはちょうどよいのではないか。
PENTAXのデジカメにCarl Zeissのレンズ! |
こうしてオールドレンズの世界に足を踏み入れることになった。その世界ではここを「レンズ沼」というらしい。いったん踏み出したら抜け出せない深い深い底なしの沼…。
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