2011年2月27日日曜日

鎌倉東慶寺とピント合わせのことなど

すごい人出であった。少し盛りが過ぎたといえ、梅が満開の鎌倉東慶寺である。今日のお供は Pancolar 50/1.8 。 接写用に Flektogon 35/2.8。ともに Carl Zeiss Jena 、ゼブラカラーのお気に入りのレンズである。



鎌倉東慶寺:満開の梅

マニュアルでピント合わせするには、残念ながら今のデジ一(デジタル一眼レフ)は不適である。
オートフォーカスが前提であるため、ファインダーは構図の確認としてしか使わない。ファインダー倍率がそもそも小さい上に、APS-Cサイズだと1/1.5になってしまう。
PENTAXは比較的大きなファインダー倍率を持っているが、それでもフィルム時代のファインダーに比べると雲泥の差だ。

そしてさらにピント合わせを困難なものにしているのは、フォーカシングスクリーンが全面マットである点だ。フィルム時代のスクリーンはスプリット式などピント合わせがしやすい工夫があった。全面マットだと大体合っているなあ、ということは当然分かるが、きっちり合ったがどうか自信が持てない。レンズによってもピントの山が掴みやすいものとそうでないものがあるようだ。
PENTAXのデジ一は、マニュアルフォーカスであってもピントが合ったことをピピッという電子音で知らせてくれる機能がある。最初のころはそれに頼っていたのだが、自分の合わせたいところのピントを知らせてくれるわけではない。

拡大アイカップを装着

接眼レンズを拡大アイカップ(1.18倍)やマグニファイヤー(2倍)と併用すればかなり楽になるが、それでもフィルム一眼の合わせやすさに比べるとかなり落ちる。
特にマグニファイヤーは、ピント合わせをしてから全体の構図を確認するとき、接眼レンズを跳ね上げる必要があり、取り扱いが難しい(かっこ良いのだが)。三脚を使用してじっくりとピント合わせするときくらいしか使えないのではないか。


マグニファイヤーを装着(ちなみにNIKON製)

マグニファイアを跳ね上げたところ

全面マットのクリーンをスプリットマイクロ式のものに交換して、やっと当初期待した使い心地になった。純正品はすでに無く、別カメラのものを改造したものらしい(ヤフオクで手に入れられる)。

現在は、スプリットマイクロスクリーン+拡大アイカップというスタイルで落ち着いている。




苔むす東慶寺の墓地

2011年2月20日日曜日

オールドレンズ事始め

仕事柄、カメラはよく使う。
広角が使えるRICOHのデジカメを愛用しているのだが、どうも背面の液晶を覗きこんで撮るスタイルがなじめない。オプションで液晶ファインダーがあるので試してみると、これが心地よい。RICOH GX200は、ちょっとした高級デジカメでいろいろな設定が可能であるが、背面液晶の時はほとんどプリセットで使用していた。ファインダーを覗くようになってから、絞りを変えるなどいろいろ試して撮るようになった。液晶とはいえ非常に高精細で十分使用に耐えられる。やはり、カメラはファインダーを覗かなきゃ、などとオールド人間は思ってしまう。

RICOH GX200+液晶ビューファインダー

ファインダーで覗いて撮るようになったら、次はピント合わせをしたくなった。
「男の子」はなんでも回るものに興味を示す。三つ子の魂はそう簡単には消えないのである。
ピント合わせといったら、一眼レフだ。

今は使っていないNIKONのカメラを棚の奥底から取り出してみると、なにやらしっとりと手になじむ感覚がよみがえり、シャッター音まで懐かしい。
しかし、いまさら銀塩カメラをやるとなったら莫大な費用がかかると思われた。これ一本の趣味ではないので、そこそこに抑えたい。
とすると、持っているNIKONのレンズにデジカメ一眼が取り付けられないか、と思い付き調べ始めたのが去年のお正月である。


PENTAXのデジカメにオールドレンズを取り付けるためのアダプタ


いろいろ調べていくと、残念ながらNIKONのデジカメにオールドレンズを取り付けるのは、なかなか制約があるらしい。フォーカスはマニュアルでやるにしても、測光できなければハードルはかなり高くなる。

その点、PENTAXのカメラが一番親和性が良いらしい。マウントアダプターを使えばマニュアルレンズも使用でき、簡易測光モードもあるようだ。また、PENTAXの旧マウントはM42規格であり、これは Carl Zeiss はじめ世界中に莫大な資産が眠っているらしい。
オールド人間としてはZeissには弱いのである。あこがれのレンズが手軽に手に入るとなればいてもたってもいられない。

幸い、デジ一といっても最新版でなければ中古でかなりお安く手に入るらしい。デジタル製品は値下がりが激しい。こちらはオールドレンズを使うのが目的なので最新機能は必要ない。入門編としてはちょうどよいのではないか。

PENTAXのデジカメにCarl Zeissのレンズ!


こうしてオールドレンズの世界に足を踏み入れることになった。その世界ではここを「レンズ沼」というらしい。いったん踏み出したら抜け出せない深い深い底なしの沼…。




2011年2月13日日曜日

骨折した時のこと

昨年末、自転車に乗っていて転倒してしまった。なかなか痛みが取れないので湿布薬でも貰おうと病院に行ったら、複雑骨折していると言う。緊急入院して、骨をネジで固定してもらった。また半年後には取らなければならない。全治1年か?
しばらくは自転車にも乗れない。何もすることがない病院のベッドの上で、ブログを始めてみようと思った。



レントゲンを見せてもらったら、本当にネジで止めてある。整形外科医は人間大工なのか。


このブログの主な話題は、M42オールドレンズと水彩スケッチの事など。
よろしくお願いします。