まだ、暗いうちからミュンヘン空港へ。朝早いせいもあるがどんよりとした天気だ。寒いドイツを離れて、陽光あふれる(と思われる)アンダルシアが待ち遠しい(その前にマドリッドに寄るが)。
空港までのUバーンの中、これぞドイツ少年という子が乗り込んできた。いかにもゲルマン系の短い金髪に加え、寡黙な面構え。
Uバーンでミュンヘン空港へ。朝の7時ころ。(写真はすべてGXR200) |
左がその少年(手にはキックボード)。右はバックパッカーのお嬢さん。(モレスキン水彩ノート) |
マドリッド・バラハス国際空港到着(ターミナル1)。古いターミナルだ。 |
空港からは市バスが手軽。高速を飛ばして40分だが、2€と激安。 |
メセタの乾燥地帯を行く。 |
大きな木は全くほとんど見ない。 |
マドリッドでの宿泊は、少々奮発してホテルリッツ。堂々たる五つ星である。ドイツに比べるとホテルの値段が安く、同じ値段でもランクの良い所に泊まる事ができる。これから行くアンダルシアは地方だけあってさらに安い。マドリッドでは少し贅沢することにした。
少し早い時間に着いたので、まだ部屋の用意ができていない。ロビーでグラッパを飲みながらしばし休憩。さすがに格式漂うというものの、そんなに大きなホテルではない。フロントなど3人も入れば満員だ。アメリカ式ではないヨーロッパ伝統のホテルだ。
部屋もデラックスタイプではないので、それほど広くはない。ワードローブも用意してある。パスルームはそれなりのゆったりさ。
リッツ到着。 |
ロビーとは別室にフロントがある。なんでこんなにと思うくらい狭い。 つまり大量のお客を裁くホテルではないということ(かな?)。 |
伝統と格式の(?)ラウンジ |
待っている間にスケッチ(モレスキン水彩ノート) |
部屋のテーブル。ウェルカムサービスのお菓子。 |
浴室はゆったりしていた。トイレは別室(ありがたい)。 |
休んでいる間にスケッチ(モレスキン水彩ノート) |
プラド美術館はいうまでもなく世界有数の美術館。特にスペインの代表的画家ベラスケスやゴヤ、グレコはさすがに充実している。専用の部屋が何室も続く。
全部はとても見ることができない。宗教的テーマも多く(つまり重い絵が多い)、早々に増築部分のレストランでコーヒーブレイク。
増築部分は、スペインの大御所ラファエル・モネオ設計。地下道でつながっているが、道を挟んだ向こう側に別館が建っている。
絵を見るにも体力がいる。今朝は飛行機に乗るのに早出したので、少々疲れた。ホテルに戻って休憩することにする。
ホテルの隣はプラド美術館。 |
入り口ホール。ここからは撮影禁止。 |
右が増築部分。 |
増築部分にあるカフェ |
この先を行くと別館につながる。 |
本館の裏手。新設された入り口がある。右が本館、左手赤い建物が新しい別館(サン・ヘロニモ館) |
マドリッドはプラド美術館以外は見るべきものがない、と口コミにあったが、なんのなんの、さすがはかつては世界を征服した国の首都である。ラテン的な陽気さもあり、威容と猥雑さを併せ持つ、都市の魅力が満載の街であった。
夜のホテル・リッツ |
コムニカシオン宮殿(市庁舎) |
アルカラ通り。屋上に凝った建物が多い。 |
マヨール広場 |
大衆的なバルにて。この店は若者が多かった。コンビニかチェーン居酒屋みたいな感じ? |
ミュンヘンでは車は皆ピカピカだったが。 |
のりが良いお嬢さん方。 |
翌日は、市内随一の繁華街フエルタ・デル・ソル近辺へ。フラメンコ衣装店や陶器店を冷やかした後、スケッチを描こうと、オープンテラスに席をとったら、そこはカフェではなく、チョコラテリア(チョコラテ専門店)だった。頼んでみると、ココアなんて生易しいものではなくて、夏の日向に置いて溶けたチョコレートをそのままカップに入れたような濃厚なもの。店内を覗いてみるとチェロスを浸して食べている人が多い。しかも、男一人で入っている常連さんらしき人も結構いる(まあ、日本でも甘味処が好きな男の人は結構いるからなあ)。
リッツの朝食(もちろんビュッフェ。種類はそう多くはない)。アスパラが美味しかった。 |
繁華街の中心、フエルタ・デル・ソル。ドームは地下鉄入り口。 |
フエルタ・デル・ソルの反対側 |
テスカルサス・レアレス修道院横の露天商。 |
なんと、電動で蓋が開くと即店開き(奥の方はまだ閉まっている状態)。 |
路地の突き当りがチョコラテリア「バロール」。 いきあたりばったりに入ったが(いつもそう)結構有名な店みたいだ。 |
頼んだチョコラテ。熱々で出てくる。 |
(SMサイズ) |
地下鉄の最新鋭車両 |
地下鉄アトーチャ駅。ここで降りてソフィア王妃芸術センターへ。 |
左がソフィア王妃芸術センター |
18世紀の病院を改修。現在は現代美術館。 |
増築とのつなぎの部分。右手が本館。 |
増築部分の1階に降りたところ。右手がつなぎの部分。 |
増築部はオーディトリウムや図書館など。 |
オーディトリウムの下がカフェになっている。 |
増築側の入り口 |
アトーチャ駅はマドリッド最大の鉄道駅であり、AVEの発着駅でもある。セビリア万博に合わせて、改修及び増築が行われた。設計は、プラド美術館増築も担当したラファエル・モネオである。旧駅舎は外観はそのままに、内部を温室として大胆にリファインしている。
背の高い柱が林立してプラットフォーム全体を覆う壮大な構造、発車ホームと降車ホームが異なる大規模な動線計画など、見所満載だ。駅の中に現代美術の展示スペースまである。マドリッドで一番楽しめたところかもしれない。
アトーチャ駅全景。右が旧駅舎、奥が新駅舎。 |
駅にはアートがいっぱい。アトーチャからプラドに至る道は美術館通りと呼ばれる。 |
新駅舎。右が乗車ホーム、奥のギザギザ屋根が降車ホーム。むちゃくちゃ広大だ。 駐車場に架かるドーム屋根が美しい。 |
旧駅舎内部。ホームは全て取り払われ温室となっている。 |
中は待合やカフェなど。 |
温室の中の池。中に何がいるかというと… |
びっくりするほどの数の亀! |
セキュリティは空港並み。 |
2階から長いエスカレータでホームへ。 |
1階ホームの様子。アテンダントがちゃんといます。 |
ホーム全体を覆う屋根。柱の林立する様が非常にきれい。この構造は日本では無理? |
こちらは降車ホーム側屋根。形状が違う(コルドバから戻った時に撮影したもの)。 |
車体の「renfe」とはスペイン国鉄のこと。 |
こちら(降車ホーム)もエスカレータで2階へ。 |
ホーム横の長い長い通路を通って中央出口へ(スケールも空港並み)。 |
右手に駐車場屋根 |
駅中央部分。下に見えるのは在来線の改札口。 |
駅舎の中に何やら不思議な空間が。 |
老夫妻がなにやら熱心に覗いている。 |
覗いていたのはこれ。 |
外から見るとこうなっている。 |
さて、話を戻して…。いよいよアトーチャ駅を出発。 |
AVE内部。イアフォンを配ってくれた。 |
これから目的地アンダルシアへ。まずはセビーリャ。 |