2012年5月6日日曜日

スペイン水彩スケッチ(その2:ミュンヘン旧市街)


ミュンヘンに着いた昨日は小雨模様の天気。今日は雨は降っていないものの、やはり寒い。防寒具を持ってきたのは正解だった(このあとのスペインではしっかりとお荷物になってしまったが)。

ホテルのレストランより(写真はすべてGX200)


今日から本格的なミュンヘン探訪。とりあえずブラブラと旧市街の中心地マリエン広場に向かった。ミュンヘン観光の中心地でもある。広場に面して新市庁舎(といっても1909年竣工。20世紀だから新しいのだろうか(旧市庁舎もある))が聳え立つ。からくり人形の時計台で有名だ。

朝のうちはまだ寒々とした天候

ドイツの名車が揃い踏み

昨日の夜歩いたノイハウザー通りを歩いてマリエン広場に。

いちごがいっぱい

途中にある狩猟博物館。なぜかお姫様座り。

さすが狩猟国の伝統か。

ミュンヘンのシンボル聖母教会は改修中。

フラウエン教会内部。ゴシック様式とはいうものの非常に簡素。

マリエン広場に到着。正面が新市庁舎。


何はともあれ、広場のオープンカフェに陣取ってスケッチ道具を広げることにする。注文は当然ビールである。普通は時計台を入れて描くのだろうが、東側にある赤い模様のビルが気に入って、それを入れて描くことにした。

新市庁舎からマリエン広場を望む。パラソルの下で描いてました。

マリエン広場( F4)


こういうゴシック建築は描くのに時間がかかるよなあ、などといっていると広場に人がどんどん集まってきた。時計台のパフォーマンスが始まるのだ。

こちらは椅子に座っているので、目の前に立たれると何も見えない。絵を描いているのに気がついて、なんのかのと(お世辞を)言い出す人もいる。途中で諦めて、せっかくだからと水彩ノートの方に時計台も描き出すことにした。

かなり離れているが、人形はほとんど等身大ではなかろうか。ラッパから始まり、結婚のお祝いだろうか王様とお姫様の廻りを上下二段に渡って踊り回っている。

約10分のパフォーマンスが終わると、これまた潮が引くように人がいなくなる(まったく皆効率が良いね)。

結局11時と12時の二回パフォーマンスを見た。毎正午にやるのかと思っていたら、なんと1日にこの2回だけだという。

グロッケンシュピール(モレスキン水彩ノート)



新市庁舎はまだ現役で使われている。トイレを探してうろうろしていたら、会議室から出てきた職員の人が丁寧に教えてくれた。

新市庁舎内部

新市庁舎内部


昼食は市役所地下の ラーツケラーに(市役所がRathausで、その地下にあるからRatskeller。そのまんまである。ミュンヘンに限らずドイツにはどこにもあるらしい)。

市役所の地下が全部そうかと思われるほど、広いレストランだ。大きな部屋に別れ、それぞれ雰囲気が違う。平日の昼間なので、観光客でいっぱいかと思いきや、中国人の団体さんのほかは、どうやら私達だけ。地元の老夫婦(しかも常連さんぽい)が多かったのが印象的であった。

ラーツケラーには中庭から入る。ライオンはバイエルン王国のシンボル。

階段を降りて地下へ。

ラーツケラー内部

名物シュバイネハクセ(豚脚のロースト)。ナイフをどんと突き刺したのは給仕のおばさんです。

ワインを飲みながら1枚(モレスキン水彩ノート)

トイレはこちら

薄暗い室内の階段にはLEDが。


午後は、ヴィクトアリエン市場でデザート(その場で作ってくれる果物ジュース)を楽しんでから、レジデンツ(宮殿)へ。市場には平日と思えないほど人(主婦にかぎらず)が集まっていた。

ビクトアリエン市場。青空市場です。

香辛料のお店

広場では昼間からビールを飲む人々が…。

野菜の数々  ―  こうした新鮮な食材を生かした料理はあるのだろうか
(自分的にはドイツの料理は基本的に皆保存食という認識なのだが)。

あらゆる部位が売っています。なぜか豚の口に葉っぱ。

デザート代わりに飲んだジュース


レジデンツはバイエルン王国(最後の王はあのルードヴィッヒ3世)の宮殿だけあって、さすがに広くて見応えがある。入口右手はバイエルン国立(州立)歌劇場がある(実際には州立に近いらしいが。国立のほうが呼び慣れている)。

レジデンツ前広場。右がバイエルン国立歌劇場。左手がレジデンツ。

レジデンツ(改修中)。例によってフェイクの工事用シート。

入っていきなりがこれ。グロテスク様式というらしい。

表面すべて貝が貼り付けられている。なんという趣味!。

見所の一つ、アンティクヴァリウム(考古館)






先祖画ギャラリー。肖像画より装飾に目が奪われる。


レジデンツを見た後、オデオン広場のカフェでしばしの休憩。ヨーロッパはこうしたオープンカフェが多く、スケッチをするのに非常に良い環境だ。(アルコールが置いてなかったので)コーヒーを飲みながら一枚。

オデオン広場のカフェにて。左がレジデンツの王宮庭園、右がテアティーナ教会、正面が将軍堂。

オデオン広場(F3)



レジデンツの西には昔の建物を中庭をつないだようなパサージュ的空間が広がっていて楽しめた。パリのどちらかと言えば歴史の重みのある(少々衰退気味の(?))パサージュに比べて、現代的に整備されたバサージュだ。その内のひとつが、ヘルツォーグ アンド ド・ムーロン(ミュンヘンのサッカー場や北京の競技場「鳥の巣」の設計者)設計のフュンフ・へーフェ。2003年竣工だ。名前からすると5つの中庭(建物)を結んだものらしい(これもそのまんまです)。

フュンフ・へーフェ入り口のカフェ



中にあるAlessiのお店。踏ん張ってドアを押さえてます。


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